腰椎椎弓切除術(MEL)

このページでは、狭くなった脊椎管を拡げる腰椎椎弓切除術について、手術の概要や特徴を紹介します。

内視鏡を使う腰椎椎弓切除術(MEL)という手術の概要

椎弓切除術という術式は以前からありましたが、MELはMicro Endoscopic Laminoplastyの略で、内視鏡下で行う手術によって椎弓を切除し、狭くなった脊椎管を拡げる方法です。採用されるのは神経根型狭窄症に多いようです。手術に際しては切除箇所を確認しにくいことから専用のナビゲーションシステムを使って正確に患部を処置することになります。

使用するのは細い操作管で、切除もその中に小ドリルを通して行われます。病院によって操作管のサイズには多少の違いがあり、18mmのものもあれば10mmという極細操作管を使うことで、より組織の損傷を少なくしているところもあるほど。こうした面を見ると、最新設備とそれを使った実績が豊富な病院及び専門医であれば安心して手術を受けられるでしょう。

手術前に知っておきたいこと

手術時間

腰椎椎弓切除術の手術時間は、30分~1時間程度が一般的なようです。手術を受ける病院によっては2時間ほど。出血量が多い場合は手術時間が長引くこともあります。

入院期間

早い方で10日、平均的には15~20日ほどが入院期間となります。手術をしたその日は安静にしなければなりませんが、翌日はコルセットを巻けば歩くことが可能です。

腰椎椎弓切除術は脊椎固定術のなかでも入院期間が長く、1か月はコルセットを着用する必要があるため、治療スケジュールを事前に組んでおくことが大切です。

麻酔

麻酔は全身麻酔です。出血をともなう手術ではありますが、細菌感染のリスクは低く切開するのは1.8~2cmほどなので、80代・90代の高齢者でも手術を受けられます。

費用

腰椎椎弓切除術で必要な費用は、入院費込みで100万円ほど。保険適用で3割負担だと、30~40万円程度になります。

実際の医療機関を例に出すと、東京の岩井整形外科内科病院では25~30万円(自己負担額3割、内視鏡下腰椎椎弓切除術)、厚生中央病院では20円~30万円。高額療養費制度を利用した場合は、加入している健康保険から一部還付されます。

腰椎椎弓切除術(MEL)のメリット・デメリット

腰椎椎弓切除術(MEL)は内視鏡下の手術なので切開箇所が小さく、入院期間も比較的短くて済みます。回復が早く術後の痛みも少ないですし、手術に伴う感染や呼吸器系の合併症リスクも低いといわれています。また、背骨に密着している筋肉をはがす部分が少ないので、脊椎の安定性に悪影響を及ぼすこともあまりないでしょう。

デメリットといえるのは椎弓を切除する術式なので、他の術式に比べて出血量が多く手術時間が長めになること。また、狭窄範囲が1~2ヶ所の場合に採用される術式なので、広範囲で狭窄が起きている場合は採用されません。脊椎が不安定で、神経の除圧術だけでなく固定術も必要となるような状態にも適さない方法です。

これらの点を加味すると、神経の圧迫を取り除くと同時に固定する術式も行うことができるOLIFなど固定術の方が、適用できるケースも多いようです。もちろん症状によってベストの術式は異なりますが、対応術式が豊富な専門病院なら、それぞれの特徴を確認した上で判断ができると思います。

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