胸椎後方除圧固定術

脊髄の問題で痛みを伴い、悩んでいる人が胸椎後方除圧固定術で、回復する場合があります。どのような施術なのか、どのような人に向くのか、そして、施術後の生活で注意すべきことなどを紹介します。

胸椎後方除圧固定術の概要・流れ

胸椎(きょうつい)というのは、背骨の首の下から続く部分で、肋骨にも繋がっている重要な骨です。胸椎後方除圧手術は胸椎の後方部分を切除し、脊髄に対する圧迫感を除去する手術です。

症状としては、圧迫されている部分によって異なりますが、うまく歩けなくなったり、排尿行為が難しくなったりしています。

圧迫感を除去=除圧し、骨を固定する手術です。切開はだいたい10から30センチくらいの傷になりますが、どこでどの程度圧迫されているかによって傷の大きさは異なります。

胸椎後方除圧固定術をする場合の疾患

  • 椎間板ヘルニア・後縦靱帯骨化症
  • 化膿性脊椎炎・結核性脊椎炎のために脊椎が圧迫されている場合(脊髄腫瘍)
  • 血腫が脊柱管内にできたため圧迫されている
  • 黄色靭帯骨化症で手足にしびれを感じる

合併症の可能性

  • 脊髄にダメージがある
  • 骨を固定するスクリューが壊れる
  • スクリューを使わず骨を移植した場合、骨を採取した部分に感染や痛みがある

入院前に用意するもの

腰に負担がかからないように、退院後の生活をシミュレーションして部屋を用意しておきましょう。まず、起き上がりやすいように、布団で寝ていた人はベッドを用意してください。ベッドは介護用レンタルベッドもあります。ベッドは腰掛けた時に腰が沈まない程度に硬いものがベストです。

トイレも洋式がベストです。和式の場合、取り付けるだけで洋式になる器具が、ホームセンターや通信販売で購入できます。また、どの部屋にも、椅子の用意をしましょう。最初はちょっと動いても、座りたくなります。

退院後の生活

2ヶ月間は自宅療養で、自宅で「入院」しているつもりの生活をしてください。腰掛けている状態より立っている状態の方が、腰に負担がかかりません。1番腰に負担がかからない姿勢は、寝ている姿勢です。ですから、ベッドがあるといつでも疲れた時に横になれるので便利です。無理をしないで、寝たいときはいつでも寝ましょう。

してはいけない姿勢

スクリューまたは骨移植をして、骨が固定してしまうまで約6ヶ月必要です。その間は、腰を伸ばしたりする運動は控え、重いものを持つのもやめましょう。お買い物に行くときはショッピングカーを利用してください。

食事の時などもできれば椅子の方がよいのですが、どうしても畳の部屋で正座して食事をする場合、立ち上がるときはゆっくりと両手をテーブルについて立ち上がるようにしましょう。

コルセットの使用上の注意

術後6ヶ月はコルセットを使用します。コルセットは、立ち上がった状態で体に合わせて作ってありますから、寝るときは外してください。コルセットを着用したまま寝ると効果がないばかりか逆効果です。

参考:整形外科と災害外科64 巻 (2015) 1 号 p. 41-44上位胸椎OPLLに対して頚胸椎後方固定術を行った2例2015/05/22(PDF)

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