脊椎分離症

脊椎分離症とは、背骨にある椎体と椎弓(脊椎の骨の一部)が疲労骨折をして分離することをいいます。

ここでは、脊椎分離症の症状や原因など、脊椎分離症について詳しく解説していきたいと思います。

脊椎分離症の症状

脊椎分離症の症状のなかでも、最も多くの方に出る症状が、腰痛です。寝起きや動き始めるときに、腰に重さを感じ、重苦しさを覚えることもありますが、歩き始めると苦しさを感じなくなります。

その後、長時間立ちっぱなしの状態が続くことや、重労働などを行うことで、症状が悪化することも。

しかし、場合によっては症状が全くでないこともあるので、気が付かない間に脊椎分離症を引き起こしていることもあるのです。他にも、脊椎分離症の方々は、以下のような症状がみられる場合があります。

  • 前かがみになると激痛がはしる
  • 身体をねじると痛い
  • 走ると痛みを感じる
  • 腰をそると痛い
  • 座りっぱなしや立ち続けるなど同じ姿勢でいるとだんだん痛みを感じる
  • 朝起きると腰がずしーんと重い感じがするが、起きて歩き始めるとだんだんと気にならなくなる

脊椎分離症の原因として考えられること

乳幼児のときはほとんど発症せずに、年齢を重ねるごとに脊椎分離症の発症率が高まるといわれています。

脊椎分離症は先天性のものである可能性は非常に低く、骨が成熟していない13歳から15歳くらいまでの男子に多くみられます。

サッカー、野球、バスケットボール、ラグビー、ウエイトリフティング、柔道など身体を左右前後に身体を使うスポーツを通じて腰椎に負担がかかってしまうことなどが原因として考えられています。

中高生の男子だけでなく、高齢の方たちも、脊椎分離症を引き起こす可能性があります。

原因は、腰回りの筋力が低下することや、慢性的な腰痛が引き金となり、脊椎分離症を発症することもあるのです。高齢者の場合は、腰痛の症状が酷い場合は早めに診てもらうことをオススメします。

そもそも脊椎はどんな働きをしているのか?

脊椎分離症は、脊椎の骨の一部が分離することをいいますが、脊椎がどのような働きをしているのかご存じでしょうか。

脊椎は、頭蓋骨の真下から尾骨まで続く背骨の部分を表します。私たち人間の体を支え、運動や日常生活を円滑に行うためにも必要不可欠なものになります。

それだけではなく、脊髄などの神経を守る役割も担っているのです。

脊椎が骨折や変形してしまうと神経を圧迫するため、身体に痛みやしびれを感じるようになります。

また、脊椎は椎骨が連結してできたものなので、椎骨が関節のような働きをすることで、身体の上体を動かすことが可能になるのです。

椎骨が円になっている部分を椎体といい、腰や胸によって形が変わります。

腰椎にかかる負担が大きいことから、椎体は最も形が大きく、幅広くなっています。さらに、椎体の間には椎間板があり、この椎間板が脊椎への負担を軽くしているのです。

脊椎分離症の治療にも用いられる脊椎固定術とは

脊椎分離症に限らず、あらゆる原因で神経が圧迫され、日常生活に支障をきたすような腰痛や、しびれ、麻痺があった場合には脊椎固定術を行います。

まず、脊椎固定術を行う前に、神経へ圧力をかけている原因とみられる骨を切除します。これを除圧といいますが、除圧だけでは不十分な場合や、反対に除圧によって脊椎が不安定になることもあるので、最終的に用いられる治療法が、脊椎固定術です。

固定用スクリューなどの金属を入れて固定し、骨盤から骨を移植して脊椎を安定させます。

脊椎固定術を行ってから約6ヶ月経過すると移植した骨がくっつくため、術後は、腰痛などの痛みに悩まされることなく腰椎を安定させることができるのです。

脊椎分離症を治すためには

脊椎分離症を治療するためには、コルセットによる固定、投薬治療、金具で固定する、など症状に合わせて適した治療を行いますが、治療に加えてご自身でストレッチを行うことや筋力をつけることが非常に大切です。

とくに、お子さんがいる場合は安静にさせることは簡単なことではないでしょう。

好きなスポーツを禁止させることは大変つらいと思いますが、その分自宅でできるストレッチや筋トレを一緒に取り組んで、コミュニケーションをとりながら、セルフケアを日課にするようにしましょう。

脊椎分離症に効くストレッチ方法

背中で手を合わせる

ここで脊椎分離症に効くストレッチ方法をお伝えします。はじめに仰向けに寝た状態で、膝を抱えるポーズをとります。

ここから、腕の力を使い、太ももを自分のお腹にくっつけるイメージで力を入れていきましょう。この状態で30秒キープ。

その後、両膝から手を離して30秒ほど身体を休めてください。ゆっくり呼吸をして落ち着いたら、同じポーズを繰り返しましょう。朝昼晩の1日3回、3セットを行うことが理想です。

次は少し難易度を上げてみましょう。先ほどと同じく両膝をかかえるポーズをとったら、太ももをお腹に近づけるイメージで、腹筋を使って上体を起こします。

この動きをゆっくりでいいので10回を目安に行ってください。これはあくまでストレッチの方法なので、無理は禁物です。腰に負担をかけてしまうと、治療の意味がなくなりますのでご注意ください。

脊椎分離症を予防するためには

脊椎分離症の多くは、太ももの裏のハムストリングスが硬いことが原因で腰部分に負担がかかってしまうことが考えられます。

脊椎分離症を予防するためにも、ハムストリングスを柔らかくすることが大切です。ここで、ハムストリングスをやわらかくするためのストレッチ方法をお伝えします。

前もも伸ばしストレッチ

前ももにある筋肉はハムストリングスと反対の働きをもつ部分です。実はこの大腿四頭筋を柔らかくすることで、ハムストリングスも伸びやすくなるのです。

まずは、椅子を準備して椅子の前に背筋を伸ばして立ちましょう。次に、椅子の背もたれに右手をそえて、一旦肩の力を抜いてリラックスしてください。

左足を後ろに蹴り上げるようにして、左足のかかとをおしりに付けるイメージで前ももをしっかりと伸ばしていきましょう。

このポーズがとれたら、20秒間キープです。左足が終わったら、次は右足を同じように行いましょう。

この時に立っている方の足の膝をまげてしまったり、背中を丸めることで前ももが伸びきらずに効果が得られませんので注意してください。

足首つかみストレッチ

足を肩幅に開いたら、そのままゆっくりかがんで、両膝を曲げましょう。そのままの勢いで両足首をつかみます。

次に足首をつかんだまま、ゆっくりとお尻を上げていきます。このとき、限界まで膝をゆっくりとのばして、これ以上のばせないところにきた時点でストップします。

そのまま20秒間数えてポーズをキープしましょう。この動きを行うことでハムストリングスがしっかりと伸びますので、ゆっくり呼吸をしながら無理をしない範囲で行いましょう。

まとめ

柔軟体操

脊椎分離症は、疲労骨折によるものなので治療が難しいと思われがちです。しかし、成長期のお子さんの場合は、早い段階で治療を行うことで完治する見込みもありますので、希望を失ってはいけません。

また、今回紹介した自宅でできるストレッチ法も脊髄分離症の治療に役立つ場合や予防になる可能性があるため、ぜひ毎日の生活に取り入れるようにしてください。

そして治療に関する疑問や不安は担当の医師に打ち明けて、納得したうえで治療に臨むようにしましょう。

 

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