変性側弯症の治療法

このページでは、運動療法から各種手術法まで変性側弯症の治療法について紹介します。

代表的な4種類を紹介、変性側弯症の手術以外の治療法

変性側弯症の治療法として、まずは手術以外の4つの方法について説明しておきます。

コルセットによる変性側弯症の装具療法

曲がった脊椎を矯正するために胴体部に大型の装具を着けて生活をします。服を着ればさほど目立たず、ちょっとした運動なら支障がないなど、不便を感じないものもあります。変形の角度や部位などによって使われる装具にも特性があって、ボストン型やジャケット型、大阪医科大学式側弯矯正装具などがよく知られています。また、有名なものとしてはミルウォーキー装具というものもあります。こちらは首の部分が目立つので、受け入れられない事が多いようです。

体操などによる変性側弯症の運動療法

装具療法と合わせて行われるのが体操などの運動療法です。装具を付けて生活するとどうしても筋肉が弱る傾向があり、それを防ぐ意味で、装具を外した時に体操をするというわけです。ただ、この運動療法によって側弯症の進行が予防された、もしくは改善されたという医学的根拠はありません。あくまで装具療法の補助的な位置づけとして行われることが多いようです。

矯正力が強い変性側弯症のギブス療法

装具よりも矯正力が強いのがギブスで、治療効果によっては1~2ヶ月程度ギブスを利用することがあります。ある程度矯正効果が見られたら、その後は装具を利用します。コルセット等の装具療法に比べ、ギブスは扱いにくいので、よほど重度でない場合は導入されない事がほとんどです。

器具を利用した変性側弯症の牽引療法

専用器具を使って背骨を伸ばすのが牽引療法。例えば、首と腰にベルトをかけて、自分で背骨を伸ばすように動作するものをコトレル牽引法といいます。こうした牽引療法は手術前や装具療法の補足として行われます。

変性側弯症の手術法とは

胸椎から腰椎にかけての変性側弯症で、変形した角度が40度を超えるようだと手術を検討する必要があります。術式は前方法と後方法に大別され、前方法は腹部側から切開するもので、後方法は背中から切開して脊椎にアプローチします。前方法は患部まで到達するのに手間がかかりますが、椎体を直接矯正できることから、固定する範囲が少なく出血量を減らすことにもなります。一方、後方法はアプローチが前方法より容易なので、こちらを採用するケースも多いでしょう。

なお、脊椎外科では内視鏡下手術によって患者への負担を軽減する方向に向かっていますが、側弯症の手術はまだ十分に時間短縮ができているわけではありません。しかし、手術後の患者の身体へのダメージは医療の進歩によってかなり改善されています。以前は手術後何ヶ月もギブスをする必要がありましたが、現代の技術では既にギブスが必要ない場合もあるほど。今後の医療技術の発達により、さらなる改善が期待されています。

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