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脊椎固定術による治療が有効とされる腰椎系の病名

このカテゴリーでは、症状の特徴や原因などを紹介して、腰椎系の病名としてはどんなものがあるのかを解説しています。

症状の特徴や原因、治療法など主な腰椎の病名ガイド

脊椎固定術は、脊椎の除圧と固定を行う手術のことです。神経を圧迫している骨を取り除いて(除圧)症状を緩和し、除圧した部分には人工骨や移植骨を挿入して専用の器具で固定。移植した骨が定着することで、長期的に脊椎を安定させることができます。

こちらでは、脊椎固定術が有効とされる主な腰椎疾患について、概要を以下にまとめてみました。なお、それぞれの病名ごとに詳細ページでは特徴や原因、症状、治療法などを詳しく紹介しています。ぜひ目を通してみてください。

腰椎不安定症

人間の脊髄には、31個の脊椎が存在していて、その脊椎のことを「分節」と呼んでいます。腰椎不安定症というのは、この分節が非常に不安定になっている状態のことです。

この分節の不安定さを招く原因となるのは、年齢や外的刺激によって椎間板に異常が発生して、弱くなってしまうこと。それだけではなく、キモパパインという薬を使った治療や、椎弓切除の治療後に見られることもあります。

腰椎不安定症は、慢性的な腰痛を引き起こすきっかけとなる症状だと言われているので、早めに発見して対処することで、腰痛を予防することができるようになります。腰椎不安定症の兆候や分節の異常などは、X線検査をすれば診断することができるでしょう[1]。

腰椎椎間板症

腰椎椎間板症は、腰部椎間板ヘルニアの前段階とされている症状で、椎間板にクッションとしての機能が無くなり、安定性が無くなっている状態のことです。

椎間板は腰を曲げるときや身体を動かすときに、様々な負担がかかっているため、年齢によって老化してきます。椎間板の老化が進むと、クッションの役割を果たしている水分がなくなっていき、周辺の神経を刺激することで腰痛が引き起こされるのです[2]。

椎間板の老化は20代から始まり、40代に進行すると言われており、体をよく使う職業に就いている方は老化しやすいので注意が必要です[3]。レントゲンでは見つけられないこともあるので、MRIでの検査が必要となります[2]。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、神経を守る脊柱管が狭くなることで、その中の神経が圧迫されてしまう症状のことです。

脊柱管は背骨の中央にある空間で、その中には運動神経や感覚神経などがあり、脊柱管に守られています。脊柱管の中には黄色靭帯という組織も存在し、背骨を固定して腰椎を支えているのですが、黄色靭帯は加齢によって厚みが増すなどの変化が起こる組織です。

黄色靭帯が厚みを増し、硬くなってくると脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し始めます。

腰部脊柱管狭窄症の症状としては、腰痛や歩行のしにくさ、脚の痛みやしびれなどが代表的です。しびれや痛みは安静にしているときは特に感じないものの、立ち上がる、歩くなどの姿勢で悪化し、長時間の歩行が難しくなります[4]。

腰椎すべり症

腰椎すべり症は、腰椎が前後にすべり、腰痛などが現れる症状のことです。腰椎のすべりが起きる原因は、腰椎椎間関節が前後にずれてしまうことや椎間板の突出などで、その飛び出た部分に神経が挟まれてしまうことで痛みを感じます。

椎間板の変化や腰椎椎間関節のずれは加齢によって起こり、男性よりも、中年以上の女性に多く見られる症状です。また、加齢だけではなく、スポーツなどの動きによって起きることもあり、スポーツによるものを「腰椎分離すべり症」、加齢によるものを「腰椎変性すべり症」と呼びます。

症状は腰痛以外に、脚の痛みや長時間の歩行の難しさ、排尿障害などと様々ですが、これは、神経圧迫の部位が決まっていないことが原因です[5]。

変性側弯症

変性側弯症は、腰椎がすべっている状態のことを指しますが、腰椎すべり症との違いは、腰椎すべり症が前後方向にすべることに対し、変性側弯症では左右方向にすべることです。

変性側弯症が起きる原因は椎間板の異常だとされ、椎間板の異常は主に加齢によって起こります。椎間板の老化は年齢とともに進行し、40歳以上では約10%で発症。

骨粗鬆症が関係するとも言われるので、食事やサプリで骨を形成する成分や栄養を摂ることも大切です。

症状としては腰痛の他、脚の痛みやしびれなどが起こることも多くなっています。

診断基準は医師によって異なり、1つの椎間で5°以上のすべりとする場合や、湾曲している全体が15°、20°、25°以上とするなど様々です[6]。

椎間孔狭窄症

椎間孔狭窄症は、椎間板の高さが片方だけ低くなったことで椎体が傾き、椎間板にある椎間孔の大きさが小さくなることで、神経を圧迫している状態のことです。

発症率が高くなるのは中年以降とされていて、腰部脊柱管狭窄症と併発することも多いと言われます。椎間板の異常が起きるのは、加齢によるところも大きいですが、重度の肉体労働なども原因のひとつです。また、変性側弯症などで、腰椎がすべっていることも原因となります。

症状としては、腰痛、脚の痛み、長時間歩行の難しさなどが挙げられます。椎間孔狭窄症の症状が出た場合には、症状が出た部位だけでなく、その他の椎間にも異常が発生していることが多いので、脊椎固定術による早めの治療が大切です[7]。

後縦靭帯骨化症

後縦靭帯骨化症は、脊柱管狭窄症とほぼ同じ原理で、脊柱の中にある後縦靭帯が厚みを増すこと、硬くなることによって脊椎管が狭くなり、神経を圧迫して腰痛が起きる状態です。ただし、腰椎だけに生じるものではなく、頸椎に多く見られ、胸椎でも起こる可能性があります。

今のところ詳しい原因は分かっていませんが、一か所に負荷がかかり過ぎてしまうことや、ホルモン分泌の異常、カルシウム代謝異常などに加え、遺伝的な要因があるという報告もあります。

症状は、腰で起きた場合は腰痛、脚の痛みやしびれなどから始まり、感覚が鈍くなる、筋力が低下する、反射の異常、麻痺などが起きる可能性も。脊柱管狭窄症と併発することも少なくありません[8]。

頚椎症

頚椎症は、首の部分で起きる脊柱管狭窄症のことで、神経を保護している脊柱管が狭くなることで、内部の神経が圧迫されて痛みが生じるという点では同じです。ただし、その発生は黄色靭帯の厚みが増すことが原因ではなく、頚椎付近の椎間板や頚椎自身が変形することが原因。

椎間板や頚椎の変形が起きる原因は、主に加齢だとされています。40~50代以降で変形することが多く、首の部分の神経を圧迫します。

症状としては、腕の特定の部分にしびれや痛みが発生して、指先を使う細かな動作がしにくくなります。更に症状が進むと、足先にもしびれが現れ、歩きにくさを感じることもあるようです[9]。

変形性腰椎症

変形性腰椎症は、腰椎の主要部分である椎体が硬くなることなど、脊椎の老化によって起きる症状です。

ただし、硬くなった椎体が直接神経を刺激しているだけではなく、腰椎や椎間板が老化したことによって腰椎が動きにくくなり、筋肉の働きに障害が起きているため痛みを感じる場合もあります。そのため、直接的な腰痛の原因が、変形性腰椎症ではない可能性も考えられるでしょう。

症状としては、少しの負担でも腰痛が起こるようになり、腰痛が起きることによる筋肉や血管によって血行が悪くなり、更なる腰痛を招くことです。40代以降で発症確率が高まります[10]。

この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献・脚注

[1]参考:日本腰痛学会『(PDF)慢性腰痛の原因としての腰椎不安定症』

[2]参考:日本脊椎脊髄病学会『脊椎脊髄疾患』

[3]参考:西日本整形・災害外科学会『(PDF)腰部椎間板症の病態に関する研究(第1報)』

[4]参考:日本脊髄外科学会『腰部脊柱管狭窄症』

[5]参考:日本大学医学会『(PDF)ロコモシリーズ 2 腰椎変性すべり症』

[6]参考:中国・四国整形外科学会『(PDF)外来患者における腰椎変性側弯症のX線 学的検討』

[7]参考:日本脊髄外科学会『(PDF)腰椎椎間孔狭窄症除圧術後の腰椎alignment変化』

[8]参考:厚生労働省『(PDF)69 後縦靭帯骨化症』

[9]参考:日本脊髄外科学会『頚椎症(頚部脊椎症)』

[10]参考:公益社団法人 全日本鍼灸学会『(PDF)変形性腰椎症に対する鍼治療の効果』

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