脊椎固定術の病院ガイドHOME » 脊椎固定術の手術を受ける前に » 脊椎固定術の手術後に運動などの生活で気をつけること

脊椎固定術の手術後に運動などの生活で気をつけること

無事に脊椎固定術の手術が成功して退院したあと、日常生活においてどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
 
まずは、何よりも「腰に負担を与えないこと」を考えながら生活しなければいけません。たとえば、何気に腰に負担のかかっている就寝・寝起き。畳に布団を敷いて寝るよりも、少なくとも術後半年程度はベッドの使用が望ましいでしょう。
 
また、腰を休ませられるよう、部屋に背もたれのついた椅子を用意しておくのも◎。あまり座高の高くない椅子であることや、ソファーなどのやわらかいものは避けて座面の硬いものに座るのもポイントです。
そして座っているときの注意点としては、足を組まないことがあげられます。足を組むと血流が悪化し、患部に悪影響をおよぼす可能性もあります。そのため、少なくとも術後2か月程度は足を組まないように気をつけましょう。
 
トイレも洋式がベスト。和式はどうしても腰に負担がかかってしまい、患部を悪化させかねません。自宅トイレが和式の場合は、和式便器に設置できる簡易洋式トイレが市販されていますので、利用することをおすすめします。立ち上がるときにつかまれる、取っ手などがあれば尚良しです。
 
コルセットが外れれば、ふつうに入浴してもかまいません。しかし、いきなり湯船にどっぷりつかるのは負担がかかるので、はじめは立つか、もしくは風呂椅子に腰をかけてのシャワーからはじめることをおすすめします。
 
家事をしなければいけない場合も、注意すべきことは多々あります。
掃除機をかけるときはできるだけ柄を長くして持ち、腰を曲げずにすむようにしてください。中腰の姿勢は脊椎固定術の術後には厳禁。
炊事・洗濯についても無理をせず、休憩をとりながらするのが大切です。少しでも疲れや不安を感じたら、15分くらい横になって休んでください。
 
買い物でもカートを利用するようにし、なるべく重いものは持たないように。目安として、持ち上げるものは2kg以内が理想です。
 
車の運転は、薬を服用している間はしないこと。服用していなくても、安全のためにも患部の状態に不安があるのならばしないほうがいいと思います。
患部に問題がなく、医師からも運転OKのお墨付きがある場合も、以前のように乗り込まないようにしてください。まずはお尻のほうから後向きにシートに腰かけ、膝を軽く曲げながらクルっと90度回って正面を向くと、腰に負担をかけずに車に乗り込むことができます。
 
なお、飲酒・喫煙については厳禁というわけではありませんが、しないほうが無難です。とくに喫煙は、骨がくっつくのを阻害する要因となるともいわれているため、しばらくは禁煙したほうがよいでしょう。

脊椎固定術の術後のリハビリ対策と、日常動作で気を付けるポイント

術後の日常動作について

術後1~2ヵ月は、基本的には家で安静にする方が多いでしょう。リハビリテーション期間は、痛みに悩まされたり、腰に気を使う場面が多く苦労があるもの。はじめのうちは安静にし、徐々に活動時間を増やしていくことで回復がスムーズになります。
それでは、安心して日常生活を送るためにはどのような点に気を付けると良いのでしょうか。以下、術後のリハビリ生活や、日常動作における注意点をまとめましたので、お役立て下さい。

睡眠

仰向けでも、横向きでも構いません。仰向けに寝る時は、膝の下に枕を置くと幾分か楽になります。
また、術後半年は、腰に負担がかからず、寝起きがスムーズに行えるベッドを使用するのが理想的です。
ベッドの選び方としては、軟らかすぎずに高さもあまり高くないものが使用しやすいでしょう。寝返りがうちやすく、腰を掛けたときにも沈まない程度のものを選ぶのがポイントです。特に高齢の方の場合、今後もベッド使用の継続が安心です。

洗顔・歯磨き

洗顔や歯磨きの際、かがみこむ姿勢は腰に負担がかかってしまいますよね。ですが、ゆっくりと動作をすれば大丈夫です。いつもと同じ体勢で行いましょう。

食事

食事の際には、腰に負担のかからない洋式テーブル・椅子を使用するようにしましょう。
この時も、急に体勢を変えると腰に負担がかかりますので、立ち上がる際などは、両手をテーブルに置き、ゆっくりと動作を行います。

トイレ

テーブルと同じように、腰に負担かからない洋式のものが望ましいです。座る時や立ち上がる時には、周囲の壁や手すりにつかまりましょう。トイレは一日のうちでも頻繁ですので、できるだけ腰に負担をかけないように配慮することが大切です。

家事

作業をする時は、術後はじめのうちは1時間ほど経ったら15分程度休憩をはさむようにします。掃除の際、ついつい腰を曲げたり中腰になってしまいやすいのですが、出来るだけそのような体勢は避け、掃除機の柄の部分を長くとるようにしましょう。
重いものを持つことは出来るだけ避けられるよう、買いだしに行くときは、カートを使用します。

入浴

入浴は、立った状態もしくは椅子に腰かけた状態で行います。かがみ過ぎず、気持ちとしてはコルセットが付いているような感覚で姿勢を保つと良いかもしれません。始めは誰かに手伝ってもらうのも安心です。

座る時

座り仕事の場合には、適宜休憩を取るように心がけます。
椅子に座る際、ソファーではなく硬めで背もたれのある椅子を使用しましょう。
また、足を組むことは出来るだけ避けます。

喫煙・飲酒

飲酒は適度であれば問題ありません。体重増による腰の負担を避けるため、おつまみは低カロリーを心がけましょう。
ですが、喫煙に関しては回復速度が遅くなると言われておりますので、禁煙が推奨されています。

車に乗る時

車に乗り込む時、腰かける際には、後ろ向きでシートに座ります。腰かけたら、ゆっくりと身体の向きを変えて、車内に座りましょう。車を運転するタイミングは医師に確認してください。

術後の生活上の注意点

脊椎固定手術をした後の半年間ほどは、日常動作などを含め、生活の中で気を付けて頂きたい点が何点かあります。

心がけたいこと

適度な散歩
術後はどうしても家の中で過ごしがちですが、適度に散歩をすることで、身体の血行が良くなり、身体の回復も促されます。特に、骨粗しょう症の場合は毎日午前と午後に散歩を行うようにします。はじめのうちは30分ほど、術後3ヵ月目ほどになったら1時間ほどが望ましいです。
薬の確認
内服薬など、必要な薬が次回の受診日までに足りているか確認しておきます。
時間にゆとりを持つ
脊椎固定手術後の半年間は、急ぐことで腰に負担がかかり、固定している金属に悪影響を及ぼす可能性があります。そのようなことを防ぐため、出来るだけ時間に余裕をもって行動するようにしてください。
バランスの取れた食事
体力を回復し、術後の治癒を早めるためにも、栄養バランスの取れた食事を行うことは有効です。骨粗しょう症の方の場合には、カルシウムなどもしっかり摂りましょう。
また、体重が重くなると腰に負担がかかりやすくなりますので、肥満の原因になる油ものや炭水化物の摂りすぎには気を付けましょう。

してはならないこと

腰を過度に曲げる、そらす、ねじるなど
腰を45°以上曲げたり、そらすことやねじることは大変負担がかかります。無理な体勢をして、固定されている金属が折れてしまってはいけませんので、出来るだけ腰に負担がかからないよう注意が必要です。
しゃがみ込むときなどに急激に体勢を変える
物を拾うとき、和室に入るときにしゃがむ際にも、ゆっくりと体勢を変えていくと腰の負担を軽減できます。
力仕事はしない
力のいる作業(重い家具を移動させる、雪かきなど)は身体に負担がかかりますので、術後半年は控えましょう。
重いものは持ち上げない
2kg以上の荷物は持たないようにします。また、何かがあった時に対処できるよう、両手の空くショルダーバッグやボディーバッグなどを身につけると安心です。
電気治療、超音波
体内に金属が入っているので、電気治療や超音波などの施術は避けましょう。金属の温度が上がり、体内に火傷をする危険があります。
体操
腰痛改善の体操などは、腰に負荷がかかりやすく、金属の破損に繋がります。運動は基本的に歩くことで十分ですので、焦らずにゆっくりと身体を慣らしていきましょう。

コルセットの注意点

コルセットは主治医の指示に従い、入浴時と睡眠時以外には装着するようにします。
横になる際には必ずはずし、身につけるときは摩擦や肌への刺激を防ぐため、下着や肌着の上からつけるようにします。
また、水拭きもしくは手洗いで清潔に保ちましょう。洗ったコルセットは、日陰で干したり、乾かないときにはドライヤーを使用し、乾かします。

痛みがある場合

痛みの対処法は、医師の判断や病院によっても変わってきます。
手術直後は、PCAという装置を使用し、痛みがあるときに鎮痛薬を注入する方法や、カテーテル(チューブ)を利用して鎮痛薬を投入する場合もあります。
リハビリ段階になれば、内服薬や液状の薬が処方されますので、そちらを服用しましょう。ただし、注意点としては、麻薬性鎮痛剤は鎮痛効果が高いものの、長期間使用することによる中毒性が危惧されています。そのため、自宅療養時には、アセトアミノフェン鎮痛剤などに切り替えることが推奨されます。

出かけられるようになるタイミング

術後、一人で過ごすのは寂しいと感じることもあるでしょう。できれば、外出してリフレッシュしたいものですよね。退院後に外出出来るようになるのは、鎮痛薬が必要無くなり、背中の痛みや違和感を気にせずに済むようになってからです。通常、術後4週間ほどかかるとされています。

平均的には、術後6か月で通常生活に回復します

はじめのうちは疲れやすかったり、背中がだるく感じることもあり、それは固定術特有の現象とはいえ、心配になってしまいますよね。このように、自宅療養・リハビリテーション期間は身体に対しても生活面でも苦労や不安が多いことでしょう。
ですが、一般的には、2~6か月で、通常の生活に復帰することができます。日常動作に気を付け療養を行うことで、日常生活やスポーツを楽しむことも出来るようになりますので、一時の辛抱としてリハビリテーションに励まれてください。
脊椎固定術で多くの実績を誇る地域別おすすめ病院
  • 関西地方
  • 関東地方
  • 東海地方
はじめて脊椎治療をされる方へ
ページの先頭へ